2013年2月25日月曜日

虫子繍(チョンズシュウ)の技法

刺繍というより「結び」といったほうがあっているかもしれません。


①糸は長めに用意します。
 糸の太さで2本どりまたは4本どりにします。

 布の裏から針を出したら、できあがりの長さ分手前に針を入れて、最初の針を出した同じ場所に針をだします。このとき針は抜かずに頭の部分はとどめておきます。


②2本または4本の糸を両方に等分に分けて、両側から編んでいきます。

 親指と人差し指を使って、針に両側から糸を掛けながら交互に編みます。






③長さ分編んだら、ゆっくり針をぬいて編んだ部分を手前に倒しながら針を裏に出して留めます。


2013年2月23日土曜日

苗繍教室 補習その2

虫子繍 チョンズシュウ両針繍 リャンゼンシュウ

虫子繍は蝶々の胴体部分と中心の4匹の虫に使われています。

長めの針に4本の糸を通し、針の頭をぎりぎりまで表に出して、その針に2本ずつに分けた糸を両側から編んでいきます。
長さが決まったところで針を引いて、編んだ部分を倒し針を裏に出して留めます。
ですから、この部分は土台の布から浮いた状態になっています。

蝶々の胴体部分は62回ほど編んでいます。

蝶々の羽、中心の花の輪郭は両針繍。
輪が重なっていない、比較的やさしい技法です。

絵柄の中心から。
長めの糸(絹2本どり)を裏から出したら少しねじっておきます。
別の針に同色の糸を用意して、先のねじった糸で輪を作りながら、この針でバックステッチで留めていきます。

輪の大きさをそろえるのが大事、と楊先生。








2013年2月11日月曜日

苗繍教室 補習その1

さて、カリキュラムは一応終わって、補習です。

1、剪布繍 ジエンブシュウ(アップリケ)

 苗族の先生、張さんが描いてくださった絵をカット。
 それを台布の上に置いて配置を決めたら、しっかり糊付け。

 金糸(2m位)を2本どりで、裏から玉を作らずに表に出して(裏の部分は別糸で留めておく)カットの絵の輪郭に沿って置きます。

 綿ししゅう糸1本を2本どりにして金糸を等間隔で留めていきます。

 順番は、動物の目の部分から始めます。
剪布繍

2、繞針繍 ラオゼンシュウ(バリオンノット)

 長い針に2m位の絹糸を2本どりにします。

 さす長さ分、針に糸を巻きつけて針を倒して元の位置にさします。

 葉と茎は倒線繍ダオシエンシュウ(バックステッチ)。