Class 3(4種類)
苗刺繍教室では一応Advanced Course とか。とにかくここまで来ました。
まず「剪紙破線繍
ジエンジポシエンシュウ」。
この刺繍をするには、まず土台になる切り紙を作ることから始めます。
重ねた薄紙の一番上に絵を描き、これを「紙縒り」で一番下の紙まで留めて、まとめて切り抜きます。(この教室では3枚ほど)
この絵を布に糊付けし、平繍で埋めていきます。
|
剪紙 |
この平繍に使う絹糸は「破線繍」という名のように細く割いた糸を「さいかち」の実から作った糊をつけます。こうすることによって細くても強い光沢のある糸になるのです。
|
破線繍 |
そして、おなじみ「長短繍
チャンドゥワンシュウ」(ロングアンドショート)。
|
長短繍 |
グラデーションが少し入っている糸を用いたので、その効果を楽しみながらさすことができます。
次に「双針繍
シュワンゼンシュウ」2本の針を使う刺繍。
下絵を描いた紙の上からさします。
良く縒りをほどいた糸をねじって輪にし、もう一方の針に通した糸でその輪を留めていく方法。
苗の人は驚く細かさでさしていくけれど、初心者の私にはとうていできない。
永遠の課題です。
|
双針繍 |
クラス3の最後は「絞繍
ジャオシュウ」
これはちょっと不思議な刺繍。
図柄のアウトラインに沿って太目の巻き糸を留めておき、その中を綿糸で埋めていきます。
刺繍糸でゆるい輪を作り、その形をこわさないようにして並べていくかんじです。
|
絞繍 |
以上、カリキュラムとして習った内容ですが、説明はかなり簡略したものです。
この段階ではとても「苗刺繍」と呼べる代物ではありませんが、とにかく基本は学ぶことができました。
この後、まだカリキュラムになっていない技法も教えてもらうことになりました。
「苗刺繍」は奥が深いです。
是非その本物を見ていただきたいので(お口直しに)、常滑市に昨年開かれた「苗族刺繍博物館」をご紹介します。
http://miao-japan.com
是非「刺繍コレクション」のページをご覧ください。