2013年5月21日火曜日

習作 その2 破線繍(ポーセンシュウ)

貴州省、施洞(シードン)の苗族の刺繍、破線繍です。

教室で初めてこの刺繍に出会った時、まずその輝きに魅せられました。
そして、何とも言えない不思議な生き物たちと様々な人々を描いた図柄も魅力的でした。

さて、自分でさすとなると、「サイカチの実」からの糊づくりから始めなくてはなりません。
5,6つぶの実を煮て(もしくは熱湯に浸す)ゼリー状にして使います。

図案を描き(私は本からの写しを使います)、切り紙をして、土台布に糊付けし、この切り紙の上からさしていきます。

刺繍糸は絹で、4~6等分に割いて細くしたものを使います。(苗の人はもっと細くするそうです)
その細い糸にサイカチの糊をつけ、乾かして張りが出たところでやっと使えるわけです。

手間がかかりますが、破線繍の光沢に、この行程は欠かせません。

出来上がりの刺繍の部分にはすべて土台の切り絵が入っています。
それで細い糸でさしてもボリュームが出て図柄がふっくらとするわけです。
エコですね。






 

11×12センチ

2 件のコメント:

  1. すっかりご無沙汰していました。

    素晴らしいですねぇー。この刺繍を自分でできるなんて。
    つやつや、ピカピカ・・・素晴らしいでーす(*^-^*)

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    1. 匿名さん、いつもコメントをありがとうございます。
      破線繍はほんとに時間がかかって、今も手元に制作途中の刺繍が2点!
      最近は、図柄の周りに鎖繍をほどこしたのがありますが、その糸が手に入ったので挑戦したいと思うようになり、少しずつさしていますが、いつできることやら。
      できあがったら是非見ていただきたいと思っているのですが。
      しゃお

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